世の中の人は、紅白歌合戦で盛り上がっているまさにその時、けたたましくトラクターの音が静かな村中に響いたことは確か。こともあろーに「日の本号」にリアカーを引いた農作業にでも出かけるいでたちで、若者5人がリアカーに乗って出かけるのであった。もちろん運転は農家のせがれの社長だ。どこに向かうのか?スキー場だ、スキー場に1泊2日の旅を計画したいつもの「ほでなすな仲間達」である。なんとリアカーに寝泊りしてスキーを楽しもうというのだから無謀そのもの、凍死しないのが不思議である。タタミ1畳ほどのスペースのリアカーにどのように寝るつもりなのか。
ない知恵を絞って考えた彼らである。なんとリアカーが2段ベットのようになっているではないか。1段めと2段目のスキマは50cmたらず、もぐりこむためには、人の力を借り手もぐりこむ。最後の人は滑り込むように入る。軍手をして防寒もばっちり、朝にリアカー横の鉄に軍手が凍り付いていたのも事実である。