一日一善の精神

昭和46年元旦、カチョーが正月休みで帰ってきたので、恒例の初詣で、今年は余裕、車での唐桑半島へ、初日の出を見ようとはりきって出かける。途中、たぬきにお目通り、正月早々に化かされた感じ、また、明らかに居眠り運転とおぼしき、蛇行運転をする車を前方に発見、対向車が近づくと大きく道路の左側により、対向車がこないとセンターラインを超えて、右側による。明らかに居眠り運転だ、元旦早々につき、ここは一日一善の精神で、注意してやろうと全員の意見が一致、大きくクラクションを鳴らして、前の車を止めさせ、ヤッチの一言「テメー起きろこの野郎」、明らかにヤクザか、不良グループの印象は否めない。それだけでは済まず、大きく平手が飛ぶ、警察にたれこまれれば傷害事件だ、しかし一日一善の心でいい事をしたと5人はこの時、思った。その後も雪道で車輪を路肩に落とした車をみては又一善、5人もよれば、車もヒョイと路肩から脱出することができた。今年は春から気持ちがいい、いいことやって人助け、一日一善、いい言葉だ。